国選弁護人
結論から言いますと、僕は国選弁護人に弁護をお願いすることにしました。正直、理由はなんとなくです。
よく聞く話しとしては、国選弁護人は選ぶことが出来ない為、相性の合わない弁護士に当たったり、その事件に得意でない弁護士に当たったりする可能性があるから、お金に困っていないのであれば私選弁護人を選ぶべき。というものがあります。
また、国選弁護人は私選弁護人に比べ報酬が少ないから、本気で取り組んでくれないというのも、よく耳にします。
ただ、僕がそれぞれの弁護士に抱いた感想として、最初に来た私選弁護人の「最初に相談された時はまさか逮捕されると思わなかった」「この後来る国選弁護人でもやることは同じだからどちらに頼んでも変わりない」という発言から、なんだか頼らないなと思ってしまいました。
一方、夜中に来た国選弁護人は、実際のニュース記事の切り抜きを持ってきてくれたり、過去の判例を元に話しをしてくれたり、「判決において12歳と13歳の間には大きな壁がある」といった具体的な話しをしてくれたりと、ただの僕の直感ですが、国選弁護人の方が一生懸命な感じがしたので、国選弁護人の弁護士にお願いをすることにしました。
ただ、それが正しい選択だったのか(※この場合「正しい」という表現は不適切かもしれません)は誰にも分かりません。
僕は、これまでの自分の選択から今を生きているので、その選択にとやかく言う資格はありませんし、その他の選択だった場合の人生についても確かめようもありません。
こうしたその場その場での選択が、今後の人生を大きく変えるかもしれないということを、今再認識しています。
本来ならば、そんな当たり前のことはとっくのとうに大人として知っていなければいけないはずでした。
「そんなことすら知らない」そうしたことへの気付きもまた、当時の僕の未熟さを感じる一つのきっかけとなっています。