懲役3年執行猶予5年

強制性交、児童買春、児童ポルノで懲役3年執行猶予5年の判決を受けた男のブログ

弁護士選び

逮捕の期限は72時間です。つまり3日間です。

そして、警察は留置の必要があると判断した場合、48時間以内に手続きを行わなければいけません。

 

どういうことかというと、逮捕をして留置場に置いておけるのは3日間です。軽い犯罪であれば、そこで捜査をして、あとは家に返しても逃げることもないだろうということで2泊3日で帰ることができます。

しかし、私のように実刑になるような重い犯罪の場合は、裁判に向けてしっかり取り調べを行わないといけないですし、2泊3日で出してしまったら逃げられる可能性もあるので、警察は48時間以内に「勾留」という、「この人をしばらく留置場に置いておいていいですよ」という手続きをとります。

 

2日目は、警察がそうした手続きをする日なので特に取り調べはありませんでした。代わりに、弁護士と話をしました。僕は二人の弁護士と話をしました。

一人は、事前に相談していた弁護士です(「弁護士を探す」の項で相談していた弁護士です)。もう一人は国選弁護人と言われる、国が用意してくれる弁護士です。

国選弁護人とは、貧乏な人でも弁護士がつけられるように国が手配してくれます。貧富の差で弁護士がつけられるつけられないが分かれてしまうのは良くないということでこの制度があります。国選弁護人にお願いをすると、裁判でかかった弁護士費用は国が負担してくれます。

 

一人目の事前に相談していた弁護士は、父が呼んでくれていました。「おはよう逮捕」の項で、車の中で刑事に色々聞かれたと書きましたが、そこで刑事から「誰か一人に逮捕されたことを連絡できるが、誰にする?」と聞かれ、父と答えた記憶があります。恐らく、そこから父が弁護士に連絡してくれたのでしょう。

 

その弁護士は「逮捕になるとは思わなかった」と仰っていました。ただ、逮捕されてしまったからには示談を急ぎましょうとアドバイスをしてくれました。また、お金のことについても話をしてくれました。概算でいくらかかるか、そしてこの後国選弁護人が来ること、その弁護士にお願いするとお金はかからないことを教えてもらいました。

 

その後、先ほどの弁護士が言っていた国選弁護人を待っていましたが、姿を現すことなく消灯時間になってしまいました。

どうなってしまうんだろうと不安の中、布団に入ったそのとき

「111番。弁護士さんが来たぞ。」と担当さんに呼ばれました。

弁護士との面会はいつでもできます。それが、留置場に留置されている人が唯一持っている権利です。僕は布団から出て、同部屋の他の方を起こさないようそっと弁護士のもとに向かいました。

 

国選弁護人は若い男性でした。

その人にまず「あなたのことが記事になっています」と言われニュース記事を見せられました。