怯えながら過ごす日々
弁護士に相談した後は、いつ逮捕されるか常に怯えながら過ごす日々でした。
弁護士からは、近々逮捕されるか、事情を聞かせてくださいとまた呼ばれるか、のどちらかだと言われました。逮捕された際にはすぐに連絡をくれということで、その日は帰宅しました。
その後東京の家に戻り、普通に会社に通勤する日々に戻りました。
毎日仕事には行ってましたが、いつも心ここにあらずな日々でした。警察が逮捕しに来るのは決まって朝のことがほとんどなので、出勤時に外へ出るときはいつもびくびくしていました。
しかし、しばらく生活しているうちに、ある困りごとが出てきます。
金欠です。
警察に財布も押収されていたので(銀行のキャッシュカードもクレジットカードも)、家にあった貯金でなんとか賄っていましたが、ついに限界が来ます。
困り果てた僕は、事情聴取の際に警察にもらった連絡先に自ら電話をしました。財布だけでも返してもらえませんか、と。
その電話で警察から「朝何時に家にいますか」と聞かれます。
僕は財布を返しに来てくれるものだと思って翌日の予定を警察に伝えました。
翌朝、玄関のチャイムが鳴ります。僕は警察が財布を届けに来てくれたんだと思ってドアを開けました。
すると、そこには僕が想像していた風景とは全く違う風景がありました。
たくさんの警察関係者らしき男達が玄関前に押しかけ、ビデオも撮影されています。そして、一番先頭にいた警察が紙を取り出し、僕に見せました。
そこには「令状」と書かれていました。